小林有吾さんの作品です。すでに屈指の人気作ということで、読んだことがある人も多いんじゃないでしょうか。
サッカーマンガの名作は多々あれど、これは史上最高なんじゃないか?と思うくらい斬新なコンセプトの作品です。
アオアシが新しい点は、主人公がサイドバックという点です。
もちろん、かつてのロベルトカルロスや、最近でも日本の長友選手のように、攻撃参加で結果を出すサイドバックは珍しくなくなりましたが・・それでも、私が小学生の頃なんかは、地味で目立たない損な役回りでした。ジャンケンで負けた人が仕方なしにやるような。
なんなら、小学生の頃、サッカーチームの監督に、俊足の左利きゆえに左サイドバック!とポジションを押しつけられて、それに不満を言ったらビンタされましたからね。ビンタしすぎだろ、昔の指導者。指導者ライセンスって当時も制度化されていたのかわかりませんが、左側だけ守ってろと言われて楽しくプレーする小学生がいるか!って話ですよ。
まあ、あの当時の日本のサッカーなんて、それこそ田舎のチームなんて、そんなレベルだったんでしょうけどね。アオアシの世界のようにサッカーが科学され、サイドバックの戦略的意義が浸透している時代だったら、プレイヤーとしての自分も、もっとサッカーを楽しめたのかなと思ったりもします。
そんなわけで、サッカー好き、マンガ好き、さらにはサッカー指導者も。ぜひとも読んで欲しい名作だと思います。
追記(2025年11月10日)
というわけで、アオアシの連載が終了したわけですが・・
商業的な観点から仕方のない話なのかもしれませんが、最後はありきたりな展開になってしまったのが残念でした。スペインリーグが絡んでくる話ゆえに、仕方のないことなのかもしれませんけどね。
正直、デミアン・カントのキャラ造形はありきたりだと思ったし、せっかくならバーサーカー系のクソ野郎にして欲しかったなと思います。せめてそういう構図の方が、ありきたりな展開でありながらも、落としどころとしては盛り上がったんじゃないかなと。
最近、日本のマンガって、完全悪みたいなキャラがいないですよね。それがキャラ造形を深めるテンプレと化しているのはなんだかなあと思います。キャプ翼の日向くんが、日本代表以降、映画版ジャイアンみたいになっちゃった頃から、ずっとそんな感じです。
もちろん、アメリカ映画みたいに、我こそが正義!みたいなノリの作品ばかりだと、それはそれで薄っぺらいと思うし、独りよがりなヒロイズムに浸るアメリカみたいな国になりそうでイヤですが。マンガのキャラ造形の進化が見たいなと思う今日この頃です。デミアンにはその可能性を感じていただけに、ちょっとなあ・・😅

