人生を豊かにしてくれる示唆に富んだ1冊です。
ともあれ、どうしても本書の価値観は受け入れられないと拒絶する人は多そうですし、その理由探しも比較的容易なので、果たしてどれだけの人に貢献しうるのかが気になるところです。
私は、自分のモヤモヤしていた部分をスッキリと言語化してくれていたので、読後感が良かったですし、ほんのちょっとですが、心の余裕が増えたような気がしています。
まず、タイトルで誤解する人がいそうなので補足しておきますが、断じて終活に関する内容ではありません。
実際には、本書のとおりの生き方をすれば、莫大な資産を子孫に残すことができるんじゃないかと考えています。
ともあれ、それを目指した生き方をするのと、結果的にそうなっているのとでは、実際に歩む人生は大きく異なるわけでして。本書では、お金よりも時間に重きを置いた、個人的リソースの有効活用に関して深く考えるきっかけを得られるはずです。
たとえば、海外に留学するならば、若いうちの方が圧倒的にいいわけです。それこそ、やる気と能力があるならば、借金をしてでもいった方がいいわけです。それに関して、精神論的なアプローチではなく、ロジカルな解説がなされている点が非常に有用だと感じました。
ただ、繰り返しになりますが、理屈ではわかってもできない人は多いでしょうし、一層拒絶する人も出てくるんじゃないかと思います。そういった意味で、ベストセラーにこそなっていますが、万人に向けて書かれた本ではなく、私やあなたに向けて書かれた本だという認識でいるのが正しいような気がします。

