令和元年の人生ゲーム

麻布競馬場さんの作品です。

「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」が刺さったので、間髪入れずにこちらもすぐに読みました。

相変わらず、読後感は良くないかな。というか、湊かなえさんのイヤミスみたいな感じで、それのカジュアル版なのかなと思いました。湊かなえさん作品も、普段あまり小説を読まない層にも刺さっていますもんね。

ともあれ、Z世代を描いたといわれる作品ですが、なんなら、私が大学生の頃、新卒の頃もにたような人っていっぱいいたんですよね。そう考えてみると、若者の本質なんて変わっていないし、若者を査定している側の大人もまた相変わらずなんだなと。そんな気づきを感じさせられる作品です。

そう考えると、冷笑主義者にはしんどく感じるかもしれませんね。今まで見てきた窓の外の景色を、今なおあらためて見る感じで。せめてその事実に気付かずに「近頃の若者は・・」と思い続けていることを願うばかりです。冷笑主義者がこじらせて目を覚ますと悲惨ですからね。そういった意味で、本作もまたシニカルで、メタ的な部分でイジワルさを感じる面白さがありました😊