宮口幸治さんの同タイトルの新書を、鈴木マサカズがコミカライズしたものです。
新書版もぜひ手に取ってほしい傑作ですが、入りとしてはこちらのマンガ版を推奨します。鈴木さんの画力と表現力により、だいぶ本質がわかりやすくなっているので。
本書で取り扱っているのは、境界知能とされる人たちの実態です。
平均的IQと比較するとIQが低いのだけれども、知的障害者には至らないような人たちです。そのような人たちの苦悩であったり、彼らと接する人たちの難しさを学ぶことができます。
ともあれ、割合だけの話をすれば、どこの小中学校のクラスにも複数人、職場のようにスクリーニングがなされる場はさておき、アルバイトなどの場にも境界知能に類する人はいます。なんなら、インターネット上で言葉を交わす人たちの数人は・・というのが実態です。
こういった、身近なところに確かに存在する、時に付き合う必要のある彼らへの理解を深める1冊です。その上で寄り添うか、距離を取るか、その選択の自由はあっていいと思っています。

