キャプテン翼シリーズもついに完結ですか・・
個人的にベストは無印ではなく、その続編のワールドユース編だと思っています。最終的に打ち切りになってしまい、数々の伏線を回収しきれないまま、駆け足での終了になってしまった点は残念でしたし、当時のWSJ関係者の罪は重いと思っています。
ワールドユース編の連載をじっくりと終わらせることができたならば、ブラジルに敗れて、オリンピックやワールドカップでのリベンジを・・という展開で、話に厚みが出せたんじゃないかなと思います。(高橋陽一先生がそうしたかはわかりませんが)ともあれ、ジュニアユース、ワールドユースと、連続優勝をしてしまったことで、どうにも淡泊なストーリー展開で、新キャラ登場と後付けストーリーで膨らませるというやり方の繰り返しになってしまったのはとても残念でなりません。
今後Web連載で不定期で継続されると発表されましたが、正直、ミカエルに従来のライバルのような魅力は感じません。ネイマールとか、イブラヒモビッチとか、実在する選手の方がよほどマンガ的な魅力にあふれているというのが何とも・・。
そして、決勝がブラジルなんだろうなとわかりきっている中で、予定調和的な結末が見えてしまうのが残念です。そもそも作中で【ブラジル>ドイツ】というヒエラルキーを確定してしまっているのが、なんともな・・という気がします。タイユース、中国ユース、サウジアラビアユースが出てきた時のワクワク感とは隔世の感があります。まあ、実際、それは30年も前の出来事なわけですが😂
あとは、タイトルにも引っ張られすぎた感がありましたよね。日本代表メンバーだと、明らかにキャプテンにふさわしいのは松山光でした。結局のところ、翼にゲームメーカー、ストライカー、精神的支柱であるキャプテンなどなど、いろんなものを背負わせすぎたんじゃないかなと思います。無印で三杉相手に心をへし折られ掛けたときに、若林の檄で立ち直ったわけですが、やっぱりあんな感じのもろさもあった方が主人公っぽさがあったんじゃないかなと。でもって、それがないから翼というキャラクターに厚みや魅力がないんですよね。カルロスサンターナをサッカーサイボーグだ何だと作中で表現していましたが、翼の方がよほどそれっぽいです。
加えて、Jr.ユース編から、日向が映画版ジャイアンみたいになってしまったのも残念でした。最後まで黒のユニフォームが似合う、ヒール的なキャラでいけなかったものかなと。これもまた、翼がキャプテンであるがゆえに生じた、アンバランスさなんじゃないかなと。松山なり若林、あるいは心臓病が完治した三杉あたりがキャプテンなら、翼と日向の関係も、SLAM DUNKの桜木と流川みたいな絶妙な距離感にできたと思うんですよね。
まあ、作品に対する個人的な意見を書き連ねたわけですが、それでも本作が日本のサッカー界に与えた影響は計り知れないですし、私も愛読者として長く楽しませていただいたことには感謝しています。もしかしたら、私がいろんなことを知りすぎただけで、高橋陽一先生は、あくまで純粋なサッカー少年マンガを描き続けたかっただけなのかな、とも思いました。
そういった意味で、これまた打ち切り作品ではありますが、ボクシングマンガのCHIBIは、美しく終わることができた作品だったんじゃないかなと思います。(実はあれも打ち切りでの駆け足終了でしたが・・)それに対して翼は成長しすぎました。

