一部の人に、変な期待を抱かせ、それが優良誤認というか、事実誤認につながりうるきわどいタイトルの本ですが・・(それゆえに賛否あるようですが)
個人的には、めちゃくちゃぶっ刺さった1冊です。でもって、自分でビジネスをやっている人で、なおかつイノベーションのきっかけやヒントを求めている人には、必ずやそのニーズに応えうる1冊です。
本書でキモとなる話はいくつかありますが、その中でもとりわけ私の印象に残ったのは次の2つです。
まず、予定調和的な着地を目指すのではなく、非効率・非合理へと視野を広げることの意義についてです。これに関しては、昨今のAIブームにおいて、人間の立ち居振る舞いのヒントにもなると思います。
そしてもう1つが、思考の深掘りと観察眼を磨くということです。目に見えていることだけが全てではなく、むしろ時間軸で見るなど、多次元で物事を見て分析することの大切さが解説されています。
いずれにせよ、即効性のあるお金儲けの本というよりは、思考力や観察力を磨くといった、ビジネスの基礎体力を伸ばすための本です。すなわち、ドーピング効果の期待できる筋肉増強剤ではなく、地道な積み重ねをするためのトレーニング器具的なものなので、それを理解した上で付き合うことを推奨します。

