億万長者になったバリスタ ──大投資家との出会いが勝利と満足の概念を変えた

アンドリュー・ウィルキンソンの著書で、堀川志野舞さんの翻訳です。

かなり分厚くボリューミーな本なのですが、翻訳が非常に丁寧で、補足もわかりやすいので、非常に読みやすいです。でもって、ドライヴ感のある内容なので、一気読みできます。休暇に持っていってガツンと読みたい1冊ですね。

本書は、カナダの若き億万長者、アンドリュー・ウィルキンソンの半生記&自伝で、チャーリーマンガーに会いにいくところから話が始まっています。それゆえに、だいぶキャッチーで引き込まれる構成になっています。

大まかな内容としては、金持ち父さん貧乏父さん的なエピソード(友だちのニックの父、アンドレの話のくだりなんかはまさにそれを思わせます)からはじまる、事業や投資に関するマインドと、自身の成功体験・失敗体験を踏まえた教訓を伝えています。序文にあるとおり、息子たちに向けて書いた本なんだろうなという気がします。

終盤、成功を収めてからのかつての友人・知人とのトラブルなんかは、サラリと書いていますが、やっぱり思うところもあるのかなと思ったり。成功者あるあるの展開ではあるのですが、その次元にない私ですら経験したようなエピソードだったので、あらためて考えさせられる部分がありました。

それと、ブライアンの小悪党っぷりなんかも、やはりその手の人間のおかげで学びを得た経験があるので、思わず苦笑いしました。というか、また思い出して、少しだけモヤモヤしてしまい、自分の未熟さを感じました。

タイトルや、出版社、推薦者、さらには冒頭のくだりから、投資本の印象を受ける人も多いでしょうが、投資ノウハウというよりは、資産形成のマインドセット的な内容です。ゆえに、投資に活かそうと思うなら、抽象度の高さを自分事に落とし込めるような知識と経験があった方がより学びが得られるんじゃないかと思います。(たとえば、馬でも、不動産でも)

なお、個人的には投資家よりも起業家向けの本かなと感じました。この本を読んでおいた方がいいんじゃないかな・・と思う仲間の顔が数人パッと思い浮かぶほどなので😂