誰も見ていないときの行動が、すべてを決めている

新刊をリリースします。

カスハラをしているような人たちって、なぜか成功できないですよね。それを天の報いと片付けるのがスピリチュアルの世界観ですが・・それってちょっと雑ですよね。そういう部分にロジカルに踏み込んだ内容です。

ざっくりとアウトラインだけ、スライドにまとめておきました。



序文

ある日、私は高級ホテルのロビーで興味深い光景を目撃しました。

スーツを着た中年のビジネスマンが、部下らしき若い社員たちと談笑していました。彼は笑顔で部下の話に耳を傾け、時折冗談を言って場を和ませる、まさに理想的な上司という雰囲気でした。ところが、コーヒーを運んできたウェイターに対する態度は一変しました。目も合わせず、小さな声で「そこに置いといて」と言い放ち、すぐに部下との会話に戻ったのです。

その数分後、別のビジネスマンがロビーに現れました。彼は一人でしたが、同じウェイターがドリンクを運んできたとき、にこやかに「ありがとうございます」と声をかけ、目を見て微笑みました。ウェイターもまた、心からの笑顔で応えていました。

この二人の違いは何だったのでしょうか。前者は部下という「自分に利益をもたらす相手」には優しく振る舞い、ウェイターという「自分に直接的な利益をもたらさない相手」には無関心でした。後者は、相手が誰であろうと、人として尊重する姿勢を崩しませんでした。

この小さな違いが、実は人生の質を大きく左右しているのです。

本書のテーマは、「レジの店員に優しくできる人」が持つ特質についてです。これは単なる接客業への態度の話ではありません。それは、誰も見ていないときにどう振る舞うかという、人間性の本質に関わる問題なのです。

心理学の研究によれば、サービス業の従事者に対して礼儀正しく優しく接することができる人には、いくつかの共通した特徴があります。そしてその特徴は、ビジネスの成功、良好な人間関係、充実した人生と深く結びついているのです。

私は長年、ビジネスコンサルタントとして多くの経営者やビジネスパーソンと接してきました。その中で気づいたことがあります。それは、本当に成功している人、周囲から信頼されている人、幸福な人生を送っている人には、ある共通点があるということです。

彼らは皆、立場や地位に関係なく、すべての人に対して敬意を持って接していました。レストランのウェイター、タクシーの運転手、清掃員、レジの店員。誰に対しても、同じように礼儀正しく、優しく接するのです。

一方、表面的には成功しているように見えても、どこか人間関係に問題を抱えている人、長期的な成功を維持できない人には、別の共通点がありました。彼らは、「自分に利益をもたらす相手」と「そうでない相手」で態度を変えていたのです。

この違いはどこから生まれるのでしょうか。そして、なぜこの違いが人生の質に影響を与えるのでしょうか。

本書では、心理学の研究成果を基に、この問いに答えていきます。自己肯定感、共感力、人格の一貫性、社会的知性。これらの要素が、どのように「誰にでも優しくできる人」を形作り、その人の人生にどのような影響を与えるのか。具体的なエピソードと科学的な裏付けをもって、詳しく解説していきます。

この本を読み終える頃には、あなたは次のことを理解しているはずです。なぜレジの店員に優しくできることが重要なのか。それがどのように自分自身の成長と幸福につながるのか。そして、どうすればそのような人間になれるのか。

この本は、単なる自己啓発書ではありません。それは、人間性を磨き、真の成功を手にするための実践的なガイドです。小手先のテクニックではなく、あなたの人格そのものを変革するための知識と方法を提供します。

さあ、一緒に「誰も見ていないときの自分」を見つめ直す旅を始めましょう。