アンチAIと誤解している人もいるみたいですが、むしろ賢く折り合いを付けるための立ち居振る舞いに関して言及されている、非常に深い本です。
SF作家である樋口さんならではの視点も盛り込まれていて、AIに対する見方・考え方を刷新する1冊になると思います。
個人的に強く共感を覚えた部分としては、妄想力を磨くということですね。
AIはその成り立ちからもわかると思いますが、良くも悪くもロジカルなんです。早い話が、予定調和的なんですね。
これって、信頼できる作業員としては確かに期待どおりの存在なんですが、一方で自分の頼れるパートナーにはなり得ないということを意味しているんです。効率化による生産性の向上は実現出来ても、人と人とが協力し合うことによって生まれる相乗効果は期待できないわけですからね。
となると、AIを賢く使いこなすには、大元であるあなたが、どれだけ付加価値を生み出しうる存在になるか、AIでは生み出せないノイズを生じさせることができるかというのがカギになってくるのです。
というわけで、AIに関して勉強すればするほどに、こうあるべきだといった「べき論」が専攻しがちな昨今ですが・・柔軟性を持って賢く付き合う上での示唆に富んでいるので、ぜひ読んでおくことを強く推奨します。

