割に合わないことをやりなさい コスパ・タイパ時代の「次の価値」を見つける思考法

小玉歩さんの著書です。

昨今の、合理化一直線のビジネスシーンに対するアンチテーゼというか、本質を見落としていないか?という問いかけになっています。

この本の主張は、小玉さんが言うからこその説得力がありますね。

たとえば、落ち目のネット起業家がこんなことを言っても「みんな、僕をおいていかないでよ!」と泣き言をいっているかのように曲解される可能性だってありますからね。それだと、意義ある主張も届かない。

本書で一番刺さったのは、失敗や寄り道を資産に変えていくという発想ですね。

スマホが普及したことで、ただ単に食事をするだけでも、レビューのスコアを気にする人多すぎでしょう?たかだか食事ごときに、失敗を恐れるようになるって異様なんですよ。

もちろん人生における食事の回数は多くて10万回程度ですから、その1つ1つを丁寧に、有意義にという考えもわかりますけどね。それにしても、ダメなお店に当たることを、ことさらに懸念している神経質さはどうなんだろうねと疑問を感じることが多いです。話のネタにすりゃいいじゃんという発想がないわけでもないんでしょうけどね。

まあ、これは1つの例にすぎませんが、割と昨今の合理化一直線の流れや、過剰に失敗やリスクを回避しようとする傾向には違和感を覚えていたので、個人的にめちゃくちゃぶっ刺さりました。合理化や効率化を否定するわけではないですが、一方でこういう発想もちゃんと持っておかないと、人間としての奥行きができませんよ!ということで、読んでおくといいと思います。