アルジャーノンに花束を

ダニエルキイスの作品です。

個人的に本作は、名前は聞いたことあるけど読んだことのある人は少ないSF小説御三家の一角だと考えています。(あとの2つは「虎よ、虎よ」と「華氏451度」)

思うところがあって、これまた高校生ぶりくらいに再読しました。

高校生の時にこれを読んだ理由が、話がかみ合わない人が増えたな・・といった印象を受ける機会が増えたからです。

私は、今でこそ動画やセミナーなどで、立て板に水と言われるくらいスピーチを得意としていますが、実は中学の終わりくらいから高校の頭くらいにどもりが出たことがあります。厳密に言うと吃音というほどではないんですが、言葉が出てこなくなったり、ろれつが回らなくなってしまうんです。

今になって思えば、頭の回転の速さにボキャブラリーが追いついていなかったからなのですが、とにかくそれがしんどく感じていました。まあ、そういう自己分析ができる出来事が最近あったがゆえに、この作品から見える世界が変わってくるのかなと思いまして。

ひとまず、当時は救いに思えた部分もありましたが、今になって思うと、結構な偏見があるなといった感じですね。こういうトレードオフ的な見せ方をした方が、作品として共感を得やすいのかもしれないですけどね。気分のよくない誤解や、ステレオタイプな偏見の背景にはこの作品があったのかなと思ったり。

名作ですが、今読むと、割と複雑な気分にさせられます。